工芸品・青果・精密部品… 県内産業、海外に活路求める動き

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 コロナ禍による需要の落ち込みや人口減、原材料価格の高騰と国内市場で苦境が続く中、秋田県内産業が海外に活路を求める動きが広がっている。海外王室に伝統工芸品を納めたり、台湾へ青果を輸出したり…。長年製造を続ける工業製品が再注目され、輸出を伸ばした例もある。

「川連漆器」王室に照準―佐藤商事(湯沢市)

 国指定伝統工芸品「川連漆器」を手がける佐藤商事(湯沢市川連町)の佐藤慶太社長(47)は、大みそかまで複数の都内百貨店で店頭に立ち、PRに奔走した。インバウンド(訪日客)が戻り始めた首都圏では漆器の売れ行きが好調。「木や漆など天然素材のみで作る点が外国人客に受けている」と手応えを口にした。

はけで漆を塗る職人。産地の伝統をつなごうと海外に販路を開く取り組みを進めている=12月27日、湯沢市川連町

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