「生駒光忠」など国宝刀剣4点ずらり 細川家ゆかりの永青文庫
国宝刀剣4点を展示―。「令和4年度早春展 揃い踏み 細川の名刀たち―永青文庫の国宝登場―」が、東京都文京区の「永青文庫」で開かれている。5月7日まで。(共同通信=近藤誠)
熊本を治めた大名細川家に伝わる文化財を保存する永青文庫の設立者細川護立は、希代の刀剣コレクターとしても知られる。護立の目利きで集められた国宝4点を含む名刀を、収集エピソードとともに紹介している。
「生駒光忠」と呼ばれる国宝「刀 金象嵌銘 光忠 光徳(花押) 生駒讃岐守所持」は鎌倉時代(13世紀)の作。護立が母親に小遣いを前借りして、10代で購入した最初期のコレクションだ。
平安―鎌倉時代(12~13世紀)に作られた国宝「太刀 銘 豊後国行平作」は、「古今伝授の太刀」の呼び名で知られる。細川家初代・幽斎ゆかりの太刀として知られ、手に入れた際には「40余年にしてようやく宿望を達し得た」と喜んだという。
刀剣の他にも、熊本で発展した「肥後金工」と呼ばれる、つばなど意匠を凝らした刀装金具の逸品も見ることができる。
月曜休館で、オンラインによる日時指定の予約制。入館料は一般が1300円、大学生と高校生が800円。問い合わせは永青文庫、電話03(3941)0850。
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