知られざる東海林太郎 没後50年:[一番好きな持ち歌]「あの哀愁、私に合うから」

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 東海林太郎が一番好きな自分の作品は何だったのだろうか。そのことについての証言が残っている。

 「文藝春秋」(1969年3月号)の記事で東海林は、自分の作品の中から「『好きな一曲をあげろ』といわれたら、これは言う方が殺生です」という。しかし、続けて「『一曲あげなきゃ、殺すぞ』といわれたら、死ぬのがいやだから、わたしは『国境の町』っていいます」と語っている。

 なぜ「国境の町」が好きかというと、まずは「あの前奏が。タンタンターンタ、タラララララって、リズムカルでね」。次に「歌がこれ、男性の哀愁だ。そして女々しくないの、ここが好きなんだ。わたしの気性にぴったりと合うんだ」(前掲「文藝春秋」)と、その理由を明かす。

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連載企画:知られざる東海林太郎 没後50年

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