県内小正月行事、「今年こそ」と準備着々 感染対策徹底し再出発

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 2021、22年と新型コロナウイルスの影響で中止や規模縮小となっていた秋田県内の伝統的な小正月行事が、2月に相次いで開催される。いずれも感染対策を徹底し、観客を入れるなど通常時に近い形での開催となる見通し。各地域では準備が着々と進み、関係者は行事の再出発に向け意気込みを新たにしている。

 県内でも特に雪深い県南地域。2月15、16日に行われる横手市の小正月行事「かまくら」は、3年ぶりに観光客を迎えて開催する。

 感染対策として、恒例の子どもたちによる餅や甘酒の振る舞いは行わない。それ以外は、蛇の崎川原に並ぶ小さなかまくらが幻想的な光景をつくる「ミニかまくら」など、通常の体制に戻す方向だ。

かまくらの穴開け作業を進める職人。1基はハート形に仕上げた=31日、横手市の秋田ふるさと村


 1月17日からかまくら作りが始まり、30日からは穴開け作業が行われている。

 市観光協会雪まつり委員会の和泉慎太郎委員長(56)は「昨年、一昨年と規模を縮小したことで関わる市民が減り、まつりから気持ちが離れてしまった人もいると思う。市民と一緒に、地域の大事なまつりを今回で盛り返すように頑張りたい」と話す。

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