太陽熱蓄え、イチゴ栽培の実験 燃料代やCO2削減

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ハウス内の蓄熱装置の脇で説明する東北大の丸岡伸洋助教=1月31日、仙台市若林区
ハウス内の蓄熱装置の脇で説明する東北大の丸岡伸洋助教=1月31日、仙台市若林区

 仙台市若林区の飲食店などが入る複合施設「アクアイグニス仙台」で、太陽光由来の熱を蓄え農業用ハウスの室温を管理し、イチゴを栽培する実証実験が1月末から始まった。熱利用の効率を格段に高めた世界初の装置を導入し、農家の負担になっている暖房用の燃料代や二酸化炭素(CO2)排出量の削減を目指す。

 システムは東北大多元物質科学研究所の丸岡伸洋助教らが開発した。屋外に設置した集熱パネルで日中の太陽光を熱に転換し、カイロにも使われる特殊な液体で満たしたドラム缶に蓄える。夜間は液体に浸した伝熱管を通して熱を取り出し、温めた水をハウス内に行き渡らせ、冬季でも室温を栽培に適した8度以上に保つ。

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