「VOCA賞」グランプリ永沢さん、自然の中で取材重ね創作 命の根源と行方探る

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 絵画や写真などの平面美術に取り組む若手作家を支援する「VOCA(ヴォーカ)展」で、秋田公立美術大卒の画家永沢碧衣(あおい)さん(28)=横手市山内=がグランプリのVOCA賞に選ばれた。現場を踏み、取材を重ねながら続ける創作。それは「命の根源と行方を探るための手段」という。

冬の海を泳ぐハタハタを描く永沢さん


 闇の中に横たわるクマ。口から漏れる白い吐息。体に描かれる里山の風景。

 受賞作「山衣(やまごろも)をほどく」は昨年8月、横手市内で有害駆除したクマから着想を得た。永沢さんは狩猟免許を持つ。所属する猟友会の活動で、息絶えたクマの解体作業を手伝った。そこで感じた熱、命の存在を画面に込めた。

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