加速器誘致「25年に転機」 機構長、国際情勢混乱で
宇宙誕生の謎を探る次世代の大型加速器「国際リニアコライダー(ILC)」の日本誘致について、高エネルギー加速器研究機構(KEK、つくば市)の山内正則機構長は3日までに共同通信の取材に応じ、ウクライナ侵攻などで国際情勢が混乱する今、「日本政府が提案するのは適切ではない」と述べた。誘致を切り出すタイミングとしては、欧州で進む大型加速器計画の結論が出る「2025年が一つの転機になる可能性がある」と指摘した。
誘致を巡っては、昨年2月に文部科学省の有識者会議が「時期尚早」との報告書を発表し、候補地に挙がる東北地方の関係者からは政治的決断を求める声も出ていた。
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