経常黒字、本格回復遠く 円安一服は増減両面作用

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経常収支を構成する主要項目の推移
経常収支を構成する主要項目の推移

 財務省が8日発表した2022年の経常収支は、黒字額が前年比47%(10兆1478億円)減の11兆4432億円と落ち込んだ。昨年秋以降の円安一服は、貿易赤字の縮小に寄与する半面、海外投資から得られる利子や配当収入の目減りにつながり、経常黒字の増減両面に作用する。23年は訪日客の増加を期待できるものの、経常収支の本格回復への道は遠い。

 22年の経常黒字は、比較可能な1986年以降で過去最大の減少額を記録。24兆9490億円でピークを付けた07年の半分以下に縮小した。

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