世界電力需要、1・9%増 22年、ガス高騰で欧州減少
【ロンドン共同】国際エネルギー機関(IEA)は8日、2022年の世界の電力需要が前年比1・9%増の2万6779テラワット時になったとの調査結果を公表した。新型コロナウイルス禍前の15~19年の平均の伸び率(2・4%増)と比べてやや鈍化した。ロシアのウクライナ侵攻をきっかけに天然ガスの価格が急騰し、欧州で需要が落ち込んだ。
地域別では、日本を含むアジア太平洋地域が3・3%増の1万3479テラワット時と、需要全体の過半を占めた。新型コロナウイルスの感染拡大を徹底的に抑え込む「ゼロコロナ」政策の影響で、中国は2・6%増にとどまった。欧州連合(EU)は3・5%減だった。
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