米、偵察気球への警戒に遅れ 事前報告も緊急性伝えず

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うち落とされる中国の偵察用とみられる気球=4日、アメリカサウスカロライナ州沖(ロイター=共同)
うち落とされる中国の偵察用とみられる気球=4日、アメリカサウスカロライナ州沖(ロイター=共同)

 【ワシントン共同】米CNNテレビは8日、中国の偵察気球がアラスカ州領空に入る前日の1月27日、国防総省傘下の国防情報局(DIA)が政府内で「外来物が米領土に向かっている」と報告していたと報じた。ただ、気球を脅威と見なさず、報告は緊急扱いではなかったため、国防総省や情報機関の高官が警戒するまでに遅れが出た。

 米当局者が警戒し始めたのは気球がアラスカ州領空を侵犯して南下を始めた後で、バイデン政権の対応の遅れにさらなる批判が強まりそうだ。

 CNNによると、28日に気球がアラスカ州領空に入ると、北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)は戦闘機を飛ばしたが警戒する理由はないと考えていた。

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