赤ちゃん星の成長捉える、世界初 鹿児島大チーム

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シミュレーションによる「分子雲コア」の3次元構造。中心部の「原始星」が磁力線を巻き込みながら成長する様子を示している(鹿児島大大学院提供)
シミュレーションによる「分子雲コア」の3次元構造。中心部の「原始星」が磁力線を巻き込みながら成長する様子を示している(鹿児島大大学院提供)

 星の赤ちゃん「原始星」が周りの磁力線を巻き込みながら成長していく様子を世界で初めて捉えることに成功したと、鹿児島大大学院の研究チームが発表した。成果は日本天文学会の欧文学術誌に9日までに掲載された。

 原始星の母体となるのは、水素ガスやちりからなる「分子雲コア」。周囲より密度の高い領域が作られ始めると重力によってガスとちりが収縮し、原始星に成長する。その過程で、磁気の流れを示す磁力線が原始星の中心部に引き込まれていくことを確認した。

 研究チームは米ハワイの電波望遠鏡で、地球から450光年離れたおうし座の分子雲コアを観測。理論上では予測されていたが、観測されたのは初めてという。

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