トルコ地震死者1万9千人 発生72時間経過、救援継続
【カフラマンマラシュ(トルコ南部)共同】トルコ南部を震源に6日起きた大地震で、被災したトルコ、隣国シリアの当局などによると両国での死者は9日、計1万9千人を超えた。不明者の生存率が著しく下がる「発生後72時間」が9日未明(日本時間同日午前)に過ぎたが、がれきの下敷きになったままの人も多く、厳冬下で救援活動が続いた。
犠牲者数が増えるのは確実な状況。内戦下のシリアを含めて広範囲に及んだ被害の全体像の判明には、さらに時間がかかりそうだ。
トルコの被害地域は南部や南東部に広がり、政府幹部によると約1350万人が大地震の影響を受けた。シリア常駐の国連のベンラムリ調整官によると、シリアでは約1090万人が被災し、影響は計2400万人以上となった。
トルコのエルドアン大統領によると、トルコで1万6170人の死亡を確認した。1999年に1万7千人以上が犠牲となったトルコ北西部大地震の後、最悪の地震被害となっている。今回の地震の負傷者は6万4千人以上になった。
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