【東京ウオッチ】旧財閥の華麗なひな飾りを楽しむ―日本橋で「三井家のおひなさま」展 いまのTokyoをつかむイベント情報(25日~3月5日)

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「三井家のおひなさま」展で紹介されている「内裏雛」(三世大木平蔵製 明治28年〈1895〉)(提供写真)
「三井家のおひなさま」展で紹介されている「内裏雛」(三世大木平蔵製 明治28年〈1895〉)(提供写真)

 ◎今週の一推しイベント

 【25日(土)】

 ▽「三井家のおひなさま」(~4月2日、中央区・三井記念美術館)

 三井家の女性たちが大切にしてきたひな人形やひな道具を公開する展覧会が日本橋の三井記念美術館で3年ぶりに開催されている。

 北三井家10代高棟夫人の苞子さん、11代高公夫人の☆(金ヘンに長)子さん、高公さんの一人娘である浅野久子さんらが所蔵していた逸品が並ぶ。注目は、京都の丸平大木人形店・五世大木平蔵が製作した、幅3メートルに及ぶ久子さんの豪華なひな段飾り。一つ一つの作品に、日本工芸の“技と美”が凝縮されている。

 上席学芸員の小林祐子さんは「明治から昭和初期の芸術品のような人形を堪能してほしい。現代住宅で設置が難しくなった分、美術館でひな飾りを楽しむ時代になったのでは」と話した。



 ○そのほかのお薦めイベント

 【25日(土)】

 ▽「企画展『仏具の世界―信仰と美のかたち』」(~3月31日、港区・根津美術館)

 青山の根津美術館で、所蔵コレクションを中心に仏具を紹介する展覧会が開催されている。

 仏具は仏を供養し、仏道を修めるために用いられる道具で、伽藍装飾から僧の生活必需品まで多岐にわたる。形も仏道の実践に適するように仕上げられているが、同時に、美的な特徴も持ち合わせている。

 本展では、仏の世界を飾るための荘厳具、仏に香、華、灯をささげる供養具などに着目し、仏教と仏具の造形美の関わりに光を当てている。

 学芸員の玉井あやさんは「仏具の美しさに触れながら、仏教が歴史の中で私たちに授けてきた知恵や精神を、ぜひ会場で見つけてもらいたい」と説明した。

 ▽「ザ・ステーキハウス シェフズ・ブランチ」(~10月30日、港区・ANAインターコンチネンタルホテル東京、事前予約制)

 ANAインターコンチネンタルホテル東京のステーキ専門店「ザ・ステーキハウス」で、ブランチの新メニュー「ザ・ステーキハウス シェフズ・ブランチ」が提供されている。

 ブランチとは、朝食と昼食を組み合わせた造語で、午前11時から午後3時ごろまでの間に提供される食事。忙しい現代人が、時間の制約なく食事を取れる利点がある。今回は、多国籍のシェフチームが企画。朝食に適した「クロワッサンベーコンサンドイッチ」や中東・地中海地域の伝統的な家庭料理など10品を味わえるよう工夫した。

 スペイン出身の総料理長ジャウマ・エスペラルバさんは「多様化したお客さまのライフスタイルに合わせた食文化を提供したいと思い、開発した」とコメントした。

 【1日(水)】

 ▽「チームラボプラネッツ TOKYO DMMの春限定作品」(~4月30日、江東区・チームラボプラネッツ TOKYO DMM)

 先端技術を駆使し、国際的に活躍するアート集団「チームラボ」による豊洲の新世代ミュージアム「チームラボプラネッツ TOKYO DMM」で、春限定の体験型アート作品が楽しめる。

 コイが投影された水の中を歩く「人と共に踊る鯉によって描かれる水面のドローイング―Infinity」は、無数の桜を表現した作品。コイにぶつかると桜に変化し散っていく様子が眺められる。

 空間全体に桜の花々が咲く「Floating in the Falling Universe of Flowers」では、歩いて鑑賞するだけではなく、座ったり寝転がったりしながら、作品の中に没入するのもお勧め。一足早く、ゆったりとお花見を体験できる機会だ。

 【4日(土)】

 ▽「国際女性デーinリーブラ2023 ワークショップ『世界がもし100人の村だったら』ジェンダー編」(10時30分、港区・港区立男女平等参画センターリーブラ、事前予約制)

 国際女性デーに合わせて、「ジェンダー」問題を体感するワークショップが開催される。ファシリテーター(進行役)を務めるのは、NPO法人開発教育協会(DEAR)の八木亜紀子さん。

 国際ワークキャンプに参加したことをきっかけに、ボランティアや市民活動の世界で活躍する八木さんが、参加者たちにジェンダーを巡る質問を投げかける。

 参加者たちは八木さんの質問を受けて「どのようにしたらジェンダー平等が実現されるか」など、あるべき理想の社会を考えていく。

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