県内の特別支援校、ICT活用で学びやすく 障害の程度や特性に応じて授業

連載:教育2023
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 秋田県内の特別支援学校で情報通信技術(ICT)の活用が広がっている。読み書きの苦手な子がキーボード入力でメモを取ったり、耳の聞こえにくい子が文字や動画で情報を整理しやすくなったりと、障害の程度や特性に応じた教育につながっている。国の「GIGAスクール構想」に伴い、児童生徒に1人1台ずつデジタル端末が行き渡って間もなく2年。特別支援学校の教育現場をのぞいた。

藤原さん(右)がタブレットに入力したメモを電子黒板へ映しながら授業を進める鷲谷教諭=昨年12月6日、秋田市の県立聴覚支援学校

 「自分の子どもが脳死と診断されたとき、親であるあなたは子どもの臓器を提供しますか。『心情メーター』に気持ちを表してみてください」

 昨年12月6日、秋田市の県立聴覚支援学校で行われた倫理の授業。鷲谷和教諭(40)の問いかけを受け、高等部3年の藤原心華さん(18)が電子黒板に映し出されたメーターを指でタッチして、提供する気持ちが大きいことを示した。

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