秋田県の人口流出、コロナ禍で縮小 それでも変わらない課題は?

連載:データ読み解き
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総務省が公表した2022年人口移動報告で、秋田県の転出超過数(社会減)は2754人となり、3年連続で3千人を下回りました。22年は新型コロナウイルス流行前の2019年と比べて1144人縮小。コロナ禍は秋田県の人口減少問題にプラスに作用したように見えますが、識者は「本質的な課題は変わっていない」と指摘します。(デジタル編集部・斉藤賢太郎)

22年人口移動報告では、東京都の転入超過数が3万8023人となり3年ぶりに拡大したことが話題になりました=チャート①。コロナ禍で縮小した「一極集中」は再び拡大局面へ向かうのか。今後の動きが注目されています。


コロナ禍前後の秋田県の転出超過数は、19年-3898人、20年-2808人、21年-2895人、22年-2754人と推移しています。外国人を含めた数で比較が可能な14年以降では、22年が最少です。

コロナ流行前の19年と直近の22年を転入・転出別に比較すると、社会減の改善はコロナ禍での「出控え」の影響が大きいと考えられます。

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