
総務省が公表した2022年人口移動報告では、新型コロナウイルス禍で減っていた東京都の転入超過が3年ぶりに増加し、「一極集中」の傾向が再び強まりました。22年の東京都の転入超過数は全都道府県で最多の3万8023人。全国の市区町村の転出入状況をマップに落とし込むと、一極集中の実態が浮かび上がります。(デジタル編集部・斉藤賢太郎)

上の二つのグラフィックスは市区町村(東京23区は1地区としてカウント)ごとの、ある数値を高さで表現しています。何だか分かりますか?いずれも東京23区が最も高いものの、右の黄色の値はピンクの約7倍に上ります。
答えは年代別の転出入超過数。ピンクが15-19歳の進学期で、黄色は20-24歳の就職期です。よく知られている通り、多くの若者が進学・就職のタイミングで地方から首都圏へ流入しています。ただ、流入人口の規模には、これほどの違いがあります。
総務省の人口移動報告は国内の移動のみを対象としており、全市区町村の転入超過数と転出超過数の合計は一致します。15-19歳の転入超過数は計4万7517人。このうち東京23区が7772人で16%に上りました。
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