ICT活用した教育、県立大生が支援 由利本荘市、小中学校に派遣

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タブレットを使った授業で、ICT支援員の県立大生(中央)が子どもや教員をサポートしている=西目小
タブレットを使った授業で、ICT支援員の県立大生(中央)が子どもや教員をサポートしている=西目小

 秋田県由利本荘市教育委員会は、情報通信技術(ICT)を活用した教育の推進に向け、産学官連携による独自事業を市内の23小中学校で展開している。市内にキャンパスがある県立大システム科学技術学部の学生を「ICT支援員」として各校に派遣し、タブレット端末を活用した新たな学びをサポートするのが特徴だ。

 独自事業は「ゆりほんICT子供の学びアップデートプラン」。ICT支援員は、民間のIT技術者などが務めるのが一般的だが、市は情報工学科を持つ県立大に着目し、地元の本荘由利産学共同研究センターや、県立大OBが起業したITベンチャー企業と連携。企業に学生をアルバイト雇用してもらい、学校側と調整を図りながら授業に派遣する体制を築いた。

 市教委によると、支援員の派遣授業は1校当たり週1回(4時間)。支援員の登録者は大学院生を含めて32人おり、1校当たり2、3人が担当している。

 同市の西目小学校(阿部亨校長、234人)では2月14日、5年生の算数の授業に支援員が参加。コンパスや分度器を使わず、タブレットを用いたプログラミングで図形を学ぶ内容で、支援員は担任教諭と協力して教室を回りながら、端末操作や考え方についてアドバイスした。

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