2011年生まれの小学生、東日本大震災の体験聞く 大仙・FMはなび特別放送

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 秋田県大仙市のコミュニティーFM局・FMはなびは11日、東日本大震災のあった2011年に生まれた小学生が被災者から12年前の被災経験を聞く特別番組「12歳のあなたへ」を生放送した。スタジオ前の大曲ヒカリオ広場では灯籠に明かりをともし、集まった市民とともに犠牲者の冥福と被災地の復興を祈願した。

 大曲小学校5年の根田朔太朗君(11)、藤嶋楓太君(11)、須田有祐美さん(11)が番組に参加。市職員で岩手県宮古市出身の大森将樹さん(27)と、「二代目井上成美」の名で活動する岩手県滝沢市在住の三味線演奏家、黒澤博幸さん(50)の話を聞いた。

震災時の話を真剣な表情で聞く大曲小の3人


 大森さんは震災当時、中学3年生。ホームルーム中に地震が起き、すぐに学校近くの高台へ避難した。夜になって帰宅する際、津波の襲来で見慣れた街の光景が一変していたことに強い衝撃を受けたという。3人には「(普段暮らしている)街や家族、友人などは当たり前に存在するものと思っているが、実はそうではなく、突然失われるかもしれない。身の回りへの感謝の思いを持って生活してほしい」と語りかけた。

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