いて座の死にゆく星を撮影 米ウェッブ宇宙望遠鏡
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【ワシントン共同】明るく輝きながら最期を迎えつつある星を、ガスやちりが包み込んでいる。地球から1万5千光年離れた、いて座の恒星「WR124」の姿をジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が詳細に捉えた。米宇宙望遠鏡科学研究所が14日、画像を公開した。
大きな質量を持った星の一部は、寿命が近づくと水素に富む外層が吹き飛び、高温の内部がむき出しの「ウォルフ・ライエ星」になる。WR124の質量はもともと太陽の30倍あり、これまでに3分の1を失った。この後に超新星爆発が起き、散乱したちりやガスが次世代の星を生んでいく。星の最期を見ることで、初期の宇宙の理解も進むと期待されている。
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