武漢市場のタヌキと関連か コロナ起源巡り新データ

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新型コロナ流行初期に多数の感染者が出た「華南海鮮卸売市場」=2022年12月、中国湖北省武漢(共同)
新型コロナ流行初期に多数の感染者が出た「華南海鮮卸売市場」=2022年12月、中国湖北省武漢(共同)

 【ワシントン共同】米紙ニューヨーク・タイムズは16日、新型コロナウイルス感染拡大の起源を巡り、国際的な研究者チームが中国湖北省武漢の市場で取引されていたタヌキとの関連の可能性を示す新たな遺伝子データを確認したと報じた。タヌキから人に感染したことを直接示すものではないが、起源の議論に一石を投じるとしている。

 2月には、米エネルギー省が確度は不十分ながら武漢のウイルス研究所から流出した「可能性が高い」との分析結果をまとめたと報じられ、研究所流出説への関心が高まった。新たなデータにより、市場から感染が拡大した可能性にも再び注目が集まりそうだ。

 同紙によると、米国やオーストラリアの研究チームが今月、中国の研究者らが国際的な遺伝子データベースに登録した標本のデータを分析。この標本は20年1月に閉鎖された武漢の市場の壁や床、かご、荷台の表面を綿棒でこすって採取された。荷台から採取した標本に新型コロナウイルスとタヌキの核酸がそろって含まれていた。

 チームの研究結果はまだ公表されていない。

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