東電上告せず、原告評価 「一歩前進」、国の責任は追及

※写真クリックで拡大表示します
記者会見する原告団長の伊東達也さん(中央)ら=23日、東京・霞が関の司法記者クラブ
記者会見する原告団長の伊東達也さん(中央)ら=23日、東京・霞が関の司法記者クラブ

 東京電力福島第1原発事故を巡り、福島県いわき市の住民らが国と東電に損害賠償を求めた訴訟で原告側は23日、東京都内で記者会見し、東電が計約3億2千万円の支払いを命じられた10日の仙台高裁判決を受け入れ、上告しないことを評価した。原告団長の伊東達也さん(81)は「一歩前進」と話した。

 一方で高裁判決は国の賠償責任を認めておらず「残念を通り越し、怒りを持っている。被災者みんなのための最高裁判決を勝ち取りたい」と語った。既に上告している。

 東電は22日、この高裁判決、14日の福島地裁判決2件、岡山地裁判決の計4件について、上告や控訴をしないと明らかにした。

お気に入りに登録
シェアする

秋田魁新報(紙の新聞)は購読中ですか

紙の新聞を購読中です

秋田魁新報を定期購読中なら、新聞併読コース(新聞購読料+月額330円)がお得です。

新聞は購読していません

購読してなくてもウェブコースに登録すると、記事を読むことができます。