名演小劇場が半世紀に幕、名古屋 コロナ禍で運営困難
名古屋市の繁華街・栄で演劇や映画文化を発信してきたミニシアター「名演小劇場」の通常営業が23日に終了し、半世紀の歴史に幕を閉じた。新型コロナ禍に伴う観客減少や施設の老朽化、電気代高騰が重なり、運営継続が困難と判断した。今後は、イベントスペースとして貸し出すなど活用策を探る。
1972年に名古屋市東区のビルで開館し、演劇の公演や音楽会を通じて市民に親しまれてきた。その後、映画館にリニューアルし、二つのスクリーンで海外作品を中心に上映をしてきた。
運営する「名演会館」の吉田芳雄取締役(74)は「皆さまの力で劇場を建てることができ、50年支えていただいた」とあいさつした。
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