昭和歌謡史を振り返ってみると、長崎を題材にした作品が多く作られたことがわかる。東海林太郎も歌った。その最初は、1934(昭和9)年6月の「招く雲仙」である。翌年4月には「長崎行進曲」が発売された。作詞者の渡部龍夫は、前年に長崎と雲仙で開かれた長崎産業観光博覧会の「長崎博覧会の歌」の歌詞公募の当選者であった。その実績によりポリドールから「長崎行進曲」の作詞を依頼された。
同年5月には、東海林が歌う「長崎開港記念歌」が発売された。前述の公募において長崎商工会議所推薦の2等に当選した歌であった。歌詞は長崎市立高等女学校の国語教師川上和泉の作品が選ばれた。
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