シマノ、自転車文化を発信 大阪に拠点、気軽さ提案

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シマノスクエア主催のサイクリング「散走」に参加した女性ら=25日、堺市役所前
シマノスクエア主催のサイクリング「散走」に参加した女性ら=25日、堺市役所前

 自転車部品大手シマノが、本拠地の大阪府で自転車文化の発信に力を入れている。JR大阪駅近くの大型複合施設に発信拠点「シマノスクエア」を開設。カフェを併設した拠点内で海外の自転車事情を紹介するほか、関西の名所を自転車でゆっくり巡る気軽なサイクリング「散走」を提案、幅広い層への訴求を狙う。

 シマノスクエア副店長の浅野健介さんは「欧州は自転車の社会的な位置づけが高い」と話す。自転車レースが盛んで有名選手も多い。オランダやデンマークでは、人々の移動手段として自転車が定着し、車道と歩道から分離した専用レーンが張り巡らされている。

 ただ、いきなり欧州の水準に達するのは難しい。シマノスクエアはまず自転車に親しんでもらうことに主眼を置く。金属加工や染め物といった伝統産業が息づく堺市や、大阪城公園の周辺で「散走」を開催。無関心な人も興味を持てるようにホームページに写真を多数掲載している。

 車の少ない場所で走り始めたいという願望にも応える。

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