遺伝アルツハイマー治験へ 夏にも日本で、薬候補検証

 親から遺伝する「家族性アルツハイマー病」の原因となる遺伝子変異がある人を対象に、タウというタンパク質を標的とした治療薬候補の効果と安全性を調べる国際臨床試験(治験)が日本で早ければ夏に始まることが28日、分かった。新潟大と東京大が実施し、製薬大手エーザイが開発中の薬を使う。対象となるのはアルツハイマー病患者全体の1%未満。

 アルツハイマー病は認知症の一種で神経細胞が減って脳が萎縮する病気。脳にアミロイドベータとタウの2種類のタンパク質が蓄積することが発症に関与すると考えられている。ほとんどが遺伝と関係のない孤発性だが、65歳未満の若年で発症しやすい家族性が一部を占める。

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