ロシア兵捕虜「大統領信じ後悔」 前線再投入、処罰恐れる

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ウクライナ西部の捕虜収容施設で整列するロシア人捕虜ら=3日(共同)
ウクライナ西部の捕虜収容施設で整列するロシア人捕虜ら=3日(共同)

 ウクライナ侵攻でウクライナ軍の捕虜となったロシア兵らが30日までにウクライナ西部の収容施設で共同通信の取材に応じた。「ネオナチと戦う」とのプーチン大統領の言葉は「プロパガンダだったと悟った」と後悔を口にする捕虜のほか、再び前線に送られたり、処罰されたりするのを恐れる捕虜もいた。

 ウクライナ当局は、収容施設の詳しい場所を明かさないことを条件に取材を許可した。

 取材に応じたロシア南部チェリャビンスク州出身の男性(49)は「ファシズム打倒」に共感し、ロシア南部チェチェン共和国のカディロフ首長の部隊に昨年12月に志願。3カ月契約で月22万ルーブル(約40万円)の報酬も魅力だった。だが「実際に見たのは破壊された家々。完全に判断を誤った」

 配置先は安全な場所と聞いたが、東部ルガンスク州リシチャンスク郊外の塹壕に着いた直後に砲撃を受け捕虜に。施設からの電話に妻は応答せず、報酬も未払いとみられる。ロシアは昨年の刑法改正で投降などを厳罰化しており「帰国後に処罰されるのは怖いが、家に帰りたい」と吐露した。

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