秋田県議選、5選挙区で5人が無投票当選 選挙戦突入は9選挙区
統一地方選の前半戦となる秋田県議選(定数41)は31日告示され、全14選挙区に54人が立候補した。いずれも1人区の男鹿市、潟上市、南秋田郡、にかほ市、仙北市の5選挙区は定数を超える立候補者がなく、自民党現職5人の無投票当選が決まった。残る9選挙区は計36議席を49人で争う。投開票は4月9日。
無投票区の数は現行の区割りとなった2007年以降で最多だった前回(19年)の8より減ったものの、前々回(15年)と並び過去2番目に多い。五つの無投票区で、有権者11万1千人余りが投票機会を失った。
[無投票当選の選挙区]
男鹿市選挙区(定数1、届け出順)
杉本俊比古 72 自民 現(3)
潟上市選挙区(定数1、届け出順)
瓜生 望 44 自民 現(2)
南秋田郡選挙区(定数1、届け出順)
鈴木 真実 63 自民 現(2)
にかほ市選挙区(定数1、届け出順)
佐々木雄太 38 自民 現(3)
仙北市選挙区(定数1、届け出順)
高橋 豪 46 自民 現(2)
※数字は年齢、かっこ内の数字は当選回数
選挙戦に突入したのは、秋田市、鹿角市・郡、大館市、北秋田市・郡、能代市・山本郡、由利本荘市、大仙市・仙北郡、横手市、湯沢市・雄勝郡の各選挙区。今回から定数が1ずつ減った能代市・山本郡と大仙市・仙北郡のほか、現職、元職、新人の計15人が12議席を巡りしのぎを削る秋田市などで激戦が見込まれる。
4月9日の投開票まで、県政の重要課題である賃金水準の向上や農業、洋上風力発電を含む産業振興、新型コロナウイルス禍からの経済立て直しなどについて論戦が交わされる見通し。現在27議席を占め、佐竹敬久知事を支える自民党が改選後も単独過半数(21議席)を維持するかどうかも焦点となる。
県議選は投票率が低下している。19年の前回選挙は52・87%と過去最低を更新しており、今回の行方が注目される。
選挙戦となった9選挙区の立候補者49人の内訳は現職38人、元職1人、新人10人。政党別では自民党が23人と最も多く、立憲民主党5人、共産党2人、公明党1人、社民党1人と続く。無所属は17人。
[選挙戦となった9選挙区]
秋田市選挙区(定数12―15、届け出順)
(1)島田 薫 66 自民 現
(2)桜田 憂子 60 立民 新
(3)工藤 嘉範 65 自民 現
(4)三浦 茂人 64 無所属 現
(5)北林 康司 81 自民 現
(6)松田 豊臣 64 公明 現
(7)加賀屋千鶴子 61 共産 現
(8)竹下 博英 69 自民 現
(9)鈴木 健太 47 自民 現
(10)沼谷 純 50 無所属 元
(11)宇佐見康人 38 自民 現
(12)石川ひとみ 72 社民 現
(13)今川 雄策 50 自民 現
(14)武内 伸文 51 無所属 新
(15)鳥井 修 55 無所属 現
鹿角市・郡選挙区(定数2―3、届け出順)
(1)児玉 政明 51 自民 現
(2)川口 一 72 自民 現
(3)安保誠一郎 69 無所属 新
大館市選挙区(定数3―4、届け出順)
(1)佐藤賢一郎 75 自民 現
(2)石田 寛 76 立民 現
(3)鈴木 洋一 78 自民 現
(4)小棚木政之 55 無所属 新
北秋田市・郡選挙区(定数2―3、届け出順)
(1)近藤健一郎 67 自民 現
(2)佐藤 光子 45 無所属 新
(3)北林 丈正 62 自民 現
能代市・山本郡選挙区(定数3―5、届け出順)
(1)佐藤 信喜 48 自民 現
(2)吉方 清彦 52 無所属 現
(3)薄井 司 62 立民 現
(4)佐藤 智一 45 無所属 新
(5)高橋 武浩 61 自民 現
由利本荘市選挙区(定数3―4、届け出順)
(1)岡見 善人 59 立民 新
(2)加藤 鉱一 74 自民 現
(3)小野 一彦 63 無所属 現
(4)三浦 英一 67 無所属 現
大仙市・仙北郡選挙区(定数4―6、届け出順)
(1)原 幸子 52 自民 現
(2)加藤 麻里 65 無所属 現
(3)小松 隆明 75 自民 現
(4)小山 緑郎 63 自民 現
(5)渡部 英治 73 無所属 現
(6)藤田 和久 73 共産 新
横手市選挙区(定数4―5、届け出順)
(1)山形 健二 40 無所属 新
(2)鶴田 有司 70 自民 現
(3)小原 正晃 46 立民 現
(4)柴田 正敏 72 自民 現
(5)土谷 勝悦 74 無所属 現
湯沢市・雄勝郡選挙区(定数3―4、届け出順)
(1)住谷 達 46 自民 現
(2)高橋 健 44 自民 新
(3)東海林 洋 67 無所属 現
(4)佐藤正一郎 70 無所属 現
※数字は年齢