フィンランド、NATO加盟決定 トルコ批准、ロシア反発必至

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30日、フィンランドのNATO加盟を承認する法案を可決したトルコ議会=トルコ首都アンカラ(アナトリア通信=共同)
30日、フィンランドのNATO加盟を承認する法案を可決したトルコ議会=トルコ首都アンカラ(アナトリア通信=共同)

 【イスタンブール共同】トルコ議会は30日、北欧フィンランドとスウェーデンの北大西洋条約機構(NATO)加盟申請のうち、フィンランド加盟議定書を承認する法案を可決した。全30加盟国の中で最後の批准となり、フィンランドの加盟が決まった。フィンランドはロシアの隣国で、ウクライナ侵攻を受けて昨年5月に加盟申請していた。ロシアの反発は必至だ。

 フィンランドのニーニスト大統領は31日、NATO全加盟国に謝意を示し「強力で有能な加盟国になる」と表明。NATOのストルテンベルグ事務総長も「NATO全体がより強く安全になる」と歓迎した。フィンランドは加盟への事務手続きに入り、手続きは数週間かかる見通し。

 フィンランドはロシアと約1300キロの国境を接し、これまでの軍事的中立政策を転換した。ハービスト外相は昨年12月、共同通信の取材に、ロシアのウクライナへの核威嚇が「(加盟申請の)引き金になった」と述べた。

 トルコは自国の非合法組織クルド労働者党(PKK)をフィンランドとスウェーデンが支援していると主張していた。

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