虐殺の街ブチャ、復興へ 解放宣言から1年

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ウクライナ侵攻直後にロシア軍が掌握し、解放後には黒焦げの戦車が残されていたキーウ近郊ブチャの通り(上、2022年4月6日、ゲッティ=共同)では市民らが住宅や歩道の再建に追われていた=3月26日(共同)
ウクライナ侵攻直後にロシア軍が掌握し、解放後には黒焦げの戦車が残されていたキーウ近郊ブチャの通り(上、2022年4月6日、ゲッティ=共同)では市民らが住宅や歩道の再建に追われていた=3月26日(共同)

 【ブチャ共同】昨年2月の侵攻直後にロシア軍が掌握し、約1カ月にわたり殺りくが繰り返されたウクライナの首都キーウ近郊ブチャの解放宣言から31日で1年となった。400人以上の市民が犠牲になった街では、がれきが撤去され、住宅再建や歩道整備など復興が急ピッチで進められている。

 ゼレンスキー大統領は31日、隣国モルドバのサンドゥ大統領ら東欧諸国の首脳らとともにブチャを訪れ「われわれはこの戦いに間違いなく勝利する」と式典で演説。「あの日から1年が過ぎた。ブチャで全世界がロシアの悪行を目の当たりにした」と語り、各国の支援に謝意を表明した。

 「解放の日として、歴史に刻まれるだろう。今日は喜びに満ちている」。昨年3月31日、ブチャのフェドルク市長はフェイスブックに動画を投稿。占領から解き放たれ、笑顔を浮かべた。

 フェドルク氏は宣言から1年を迎えた31日、市内の道路で「町は新しく生まれ変わるが、ロシアを許すことはできない」と改めて憤りを口にした。市内には亡くなった兵士らの略歴と最期を記した歩道も設置した。

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