子どもの自転車ヘルメットどうする? 交通事故データから浮かぶ注意点

連載:データ読み解き
有料記事

新入学シーズンの交通安全に生かしてもらおうと、秋田魁新報は県内で近年発生した子どもの自転車・歩行者事故のデータから特徴や傾向を探った。道路交通法改正で今月から、自転車に乗る全ての人を対象にヘルメット着用が「努力義務」となる中、浮かび上がった注意点は―。(デジタル編集部・斉藤賢太郎、社会部・阿部拓郎、羽生田一海)

【主な内容】
・子どもの人身事故、高校生×自転車が半数近く
・ヘルメット着用率は年代によって差がある
・着けない理由を高校生に聞いてみると…
【子どもの交通事故マップ】
(https://www.sakigake.jp/special/maps/children-accident/)


分析対象としたのは、2019-21年の秋田県内の人身交通事故4192件のうち、高校生以下の子どもが歩行中か自転車乗車中にけがをした223件(うち死亡1件)。警察庁がウェブサイトで公開しているオープンデータを基に、秋田県警への取材を踏まえて抽出した。発生地点や事故概要をデジタル地図に落とし込み「子どもの交通事故マップ」として公開した。

子どもの年代、歩行者・自転車ごとの内訳はチャート①の通り。高校生の自転車事故が105件で最も多く、全体の47.1%を占めた。自転車事故の割合は高校生で84.7%、中学生で75%に上ったのに対し、小学生は36.5%で歩行者事故の方が多かった。未就学の幼児は歩行者事故3件のみだった。


発生時間帯別でみると、どの年代も朝の登校、夕方前後の下校時間帯が目立った=チャート②。中でも高校生は午前7時台(22.6%)、次いで8時台(14.5%)が多く、この2時間で4割近くを占めた。中学生のピークは午前7時台(25%)、小学生は午後4時台(23.1%)だった。

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