中学運動部、指導者の地域移行 家庭負担増による「体験格差」防ぐ工夫必要

連載:教育2023
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 公立中学校で休日の運動部活動を学校外の指導者に委ねる「地域移行」が、本年度から段階的に進められる。指導者への謝金や子どもの送迎といった家庭の負担増が課題の一つとなっており、スポーツに親しめる機会が家庭の状況によって異なる「体験格差」が生じない工夫が求められている。

 ◇  ◇

 昨年度に地域移行の実践研究を実施した大館市の大館東中学校。2月のある土曜日、男子卓球部が体育館そばのホールに卓球台を並べ、練習に打ち込んでいた。指導するのは教員ではなく、外部コーチの近藤裕樹さん(48)=同市美園町=だ。「ドライブはどうすればうまく打てますか」と生徒が尋ねると、近藤さんは「ラケットの向きを意識してみて」と優しくアドバイスした。

 近藤さんは10年ほど前からボランティアで外部コーチを務めている。生徒や保護者、教員の信頼は厚く、学校側から実践研究での指導も依頼された。

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