長崎県対馬市の動きに警鐘 核ごみ処分場選定、札幌市で集会

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集会であいさつする「北海道平和運動フォーラム」の山崎俊一代表=27日午後、札幌市
集会であいさつする「北海道平和運動フォーラム」の山崎俊一代表=27日午後、札幌市

 原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場選定を巡り、北海道寿都町と神恵内村での文献調査中断などを求める集会が27日、札幌市で開かれた。長崎県対馬市で調査受け入れに前向きな動きが出ていることについて、市民団体「北海道平和運動フォーラム」の山崎俊一代表は「原発マネーに頼っても自治体はよみがえらない」と警鐘を鳴らした。

 集会は同フォーラムと原水爆禁止日本国民会議(原水禁)、NPO法人・原子力資料情報室が主催。28日まで。27日は寿都町や神恵内村の住民、大学の関係者ら約300人が参加した。

 冒頭で山崎さんは「核のごみを増やしてはいけないと全国で共有すべきだ」とあいさつ。全国の反原発運動を取り上げる「はんげんぱつ新聞」の末田一秀編集長は、寿都町が交付金目的で調査を受け入れたとした上で「地域の分断が進んだ」と指摘した。

 文献調査は地質図や論文で活断層や土地の浸食状況などを確認する。2020年11月に神恵内村と寿都町で始まったが、他に受け入れた自治体はない。

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