米、債務上限上げで基本合意 2年分、デフォルト回避へ
【ワシントン共同】バイデン米大統領は27日、債務上限引き上げを巡って野党共和党のマッカーシー下院議長と電話会談し、引き上げで基本合意に達した。米メディアによると、2年分の資金を確保できるよう上限を引き上げることで一致。議会での法案審議が残るが、懸念されたデフォルト(債務不履行)は回避できる可能性が高まった。
バイデン氏は声明を出し、デフォルトを避けられるとして「国民にとって朗報だ」とアピール。上下両院に対し、上限引き上げの関連法案を「すぐに可決することを強く求める」とした。
関連法案は上下両院で可決し、バイデン氏が署名する必要がある。バイデン、マッカーシー両氏は合意内容を党内に説明し、法案に賛成するよう説得する。
マッカーシー氏は記者団に対し、関連法案について28日にもバイデン氏と協議し、31日に採決する意向を表明した。「米国民にふさわしい合意だと信じている」と強調。「まだやるべきことはたくさんある」とし、法案作成を急ぐ考えも示した。
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