北朝鮮、ミサイル発射予告 「衛星」と通報

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北朝鮮建国の記念日を迎え、平壌の金日成広場に登場した巨大な国旗=2021年9月9日未明(朝鮮中央通信=共同)
北朝鮮建国の記念日を迎え、平壌の金日成広場に登場した巨大な国旗=2021年9月9日未明(朝鮮中央通信=共同)

 政府は29日、北朝鮮から「衛星」と称する弾道ミサイルを発射するとの通報があったと発表した。海上保安庁によると、期間は5月31日午前0時~6月11日午前0時。北朝鮮は2016年2月に人工衛星と称した長距離弾道ミサイルを発射した。今回の予告を巡り、岸田文雄首相は「衛星」と称しても、弾道ミサイル技術を用いた発射は国連安全保障理事会決議違反だと非難した。

 併せて「情報収集や警戒監視に全力を挙げる。日米、日米韓で緊密に連携を図る」と強調した。官邸で質問に答えた。

 これに先立ち、首相は(1)情報の収集・分析に万全を期し、国民に適切な情報提供を実施(2)米国や韓国など関係国と連携し、北朝鮮が発射を行わないよう強く自制を要求(3)不測の事態に備えた万全の態勢確保―を関係省庁に指示した。

 松野博一官房長官は29日の記者会見で、ミサイル発射を強行すれば日本の安全保障に対する重大な挑発行為だと批判した。

 浜田靖一防衛相は、自衛隊法82条の3に基づき、自衛隊にミサイル撃墜を命じる「破壊措置命令」を発出した。

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