細田佳央太「愛嬌ある主人公目指した」 WOWOW「ドロップ」

※写真クリックで拡大表示します
「自分の中学時代は『黒歴史』だらけ。一番思い出したくないけど、一番戻りたい3年間です」と話す細田佳央太
「自分の中学時代は『黒歴史』だらけ。一番思い出したくないけど、一番戻りたい3年間です」と話す細田佳央太

 俳優の細田佳央太が、WOWOWの「連続ドラマW―30 ドロップ」(6月2日放送開始)で、不良に憧れるお調子者の中学生、信濃川ヒロシを演じた。「やることなすことセコいやつだけど、思わず笑って許してしまう。そんな愛嬌のある主人公を目指しました」(共同通信=高田麻美)

 原作はお笑いコンビ「品川庄司」で知られる品川ヒロシが、自身の中学時代をモデルにつづった人気小説。2009年公開の映画版と同じく品川自身が監督、脚本を担い、新たなストーリーも盛り込んでドラマ化した。

 ヒロシと仲間の不良たちによるコントのような掛け合いが見どころの一つ。細田も品川監督からツッコミの特訓を受けたという。「『何でだよ!』の前に小さく『ん』を入れてタメを作るとか、コントならではのせりふ回しを教わった。掛け合いがうまくいくと監督が笑ってくれるので、励みになった」と振り返る。

 不良たちとのけんかのシーンでは、アクションにも初挑戦した。血を見るのが苦手で「ホラー映画も格闘技も避けてきた」という細田だが「ヒロシは殴り合うより逃げ回る方が多いので、気負わず演じられた」と笑う。

 ヒロシたちをつかず離れずの距離で見守る大人たちの温かさにも注目してほしいという。地域のつながりが希薄になりがちな昨今だからこそ「家族以外に叱ってくれる大人がいるっていいな、と感じた。今の若い世代(の心)にも刺さる作品になったと思う」と胸を張った。

お気に入りに登録
シェアする

秋田魁新報(紙の新聞)は購読中ですか

紙の新聞を購読中です

秋田魁新報を定期購読中なら、新聞併読コース(新聞購読料のみ)がお得です。

新聞は購読していません

購読してなくてもウェブコースに登録すると、記事を読むことができます。

同じジャンルのニュース