中目黒に共有オフィス開設 官民連携で新規事業を
東京・中目黒(目黒区)に、さまざまな業種の人の交流を促す共有オフィス「タテモノ」が複合施設「フナイリバ」の一角にオープンした。区の「川の資料館」を改装し、住民によるまちづくり会社「ナカメエリアマネジメント」が運営する。(共同通信=藤原朋子)
タテモノは、約240平方メートルの空間に、会議スペースやリモートワーク用の席、ロッカーなどを完備。地元の住民や事業者の他、都外からの起業家らも利用できる。
同社の柏井栄一さんは「中目黒はクリエーティブな職種に携わる人が多く、起業家意識が高いエリア。目的を持った人同士が交流し『なかめ』発の新規事業を生み出すコミュニティーをつくりたい」と意気込む。
会員利用料は月額3万3千円。さらに毎月3300円でタテモノを本店所在地として法人登記できるため、中目黒で新たに物件を賃貸するよりも費用を抑えやすい。既に、他の道府県から「都心にビジネス拠点を構えたい」「特産品の販売促進ができないか」と問い合わせが寄せられている。
目黒区が休館中の資料館の活用法を模索していた時、住民らと話し合い、出てきたアイデアが共有オフィスだった。区の若手職員は「フナイリバで育まれた人脈を生かして起業し、将来は職場や居住地に目黒区を選んでもらえたらうれしい」と期待する。
屋外にはイベントスペース「ヒロバ」を併設。キッチンカー出店やフリーマーケット開催に利用されている。大規模なイベントを開く案も出ている。
入会金は1万1千円。
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