防弾車4台、陸自がジブチに残す 新たな邦人保護任務の発生に備え

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防弾仕様の「高機動車」(防衛省提供)
防弾仕様の「高機動車」(防衛省提供)

 政府が、アフリカ北東部スーダンからの邦人退避に伴い、4月に周辺国ジブチの自衛隊拠点に空輸した陸上自衛隊の防弾車両について、活動終了後も現地に4台残してきたことが分かった。政情が不安定な中東やアフリカで新たに邦人の退避や保護任務が発生した際、迅速に陸路での移動を始められるようにする狙い。関係者が5日、明らかにした。

 昨年12月策定の国家安全保障戦略には、ジブチの拠点を邦人保護に活用すると明記しており、その一歩となる。

 ジブチの自衛隊拠点は、アフリカ東部ソマリア沖アデン湾での海賊対処活動のため、哨戒機などを整備する目的で開設。関係者によると、以前から施設警備に使う「軽装甲機動車」を置いていたが、邦人輸送を想定していなかったため定員が4人と少なかった。

 退避活動の部隊が残してきたのは、紛争地でも使用できるような強度の高い防弾仕様にした「高機動車」で、定員10人。今後、周辺地域で邦人保護任務が発生した場合、車両の空輸にかかる時間を省き、迅速に展開できるようにする。

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