核含む国防情報、不当保持 トランプ氏の起訴状開示
【ワシントン共同】米南部フロリダ州の連邦地裁は9日、私邸への機密文書持ち出しを巡って8日に起訴されたトランプ前大統領の起訴状を開示した。国防情報を不当に保持していたスパイ防止法違反や司法妨害の共謀など七つの罪に問われ、37件の個別事案で起訴された。このうちスパイ防止法違反に絡むのは31件。米国や外国の核兵器情報や軍事力に関わる機密情報を保持していた。
機密文書持ち出しを捜査していたスミス特別検察官は9日、記者会見し、前大統領の起訴を正式発表した。その上で「国防情報の保護は米国の安全にとって不可欠であり、違反すれば国家を危機に陥れる」と前大統領を批判した。
前大統領は9日「魔女狩り」と戦うため、新たな弁護士チームを編成すると発表した。13日にフロリダ州マイアミの連邦裁判所に出廷する。
起訴状によると、前大統領は2021年、2回にわたり、米軍の軍事作戦に関する文書や地図を機密と知りながら閲覧権限のない外部の関係者に見せていた。
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