勝海舟邸の平面図を初公開 生誕200年の記念特別展
幕末から明治に活躍した勝海舟(1823~99年)の生誕200年を記念した特別展「家族と歩んだ明治」が大田区立勝海舟記念館(東京)で開催され、明治維新後に海舟が暮らした「赤坂氷川邸」(現東京都港区)の実測平面図(複製)や肖像画が初公開されている。11月26日まで。(共同通信=松本泰樹)
担当学芸員によると、劣化が激しかった平面図の原本を、クラウドファンディングにより修復した結果、邸内の建物の配置や構造などが詳しく分かったという。
平面図は、100分の1の縮尺で精密に記録。海舟と家族が生活した母屋の他、執事らの住居、馬小屋、親族の住居、貸家などの場所が示されている。
海舟は68年に江戸城の無血開城を実現。72年に赤坂氷川邸に移り、母屋の一室「海舟書屋」で連日、さまざまな来客を迎えた。川村清雄が室内の様子を描いた絵図「海舟書屋」が、写真パネルで展示されている。
この他、フロックコートを着た海舟の肖像画(伊東甚八作)、長男小鹿の最初の妻、栄子の肖像画(川村清雄作)、海舟没後の家族集合写真(複製)も初めて公開された。
月曜休館(9月18日と10月9日は開館し、翌日休館)。入場料は一般300円、小中学生100円など。電話03(6425)7608。
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