「LINEヤフー」発足 事業統廃合、経営を効率化

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新会社「LINEヤフー」の取り組みと課題
新会社「LINEヤフー」の取り組みと課題

 Zホールディングス(HD)は傘下のIT大手ヤフーやLINE(ライン)と合併し、1日付で新会社「LINEヤフー」が発足した。金融を中心に重複する事業や組織を統廃合し、経営の効率化を進める。ヤフーとLINEのIDは順次連携して利便性を高め、顧客の囲い込みも急ぐ。

 LINE系の金融サービス「LINE証券」は6月に株式取引を仲介する証券業務からの撤退を公表するなど、既に事業の整理は進んでいる。ZHD傘下のスマートフォン決済「PayPay(ペイペイ)」とLINEのIDの連携は2024年度中を予定する。「ペイペイを軸にグループの金融サービス拡大を目指す」(ZHD関係者)とされ、9500万人規模のLINEの月間利用者をペイペイやヤフーの各サービスに取り込む。

 ZHDは21年にLINEを傘下に収めた後、成果が出ず、特に広告事業の停滞に社内で危機感が高まっていた。インターネット通販事業もアマゾンジャパンや楽天グループに劣勢で、合併で業績好転につなげられるかどうかが焦点となる。

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