県立美術館移転10年、今後の姿どう見据える 美の要は(下)

連載:美の要は 県立美術館移転10年
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 秋田県立美術館(県美)の移転後、旧県美の建物は保存され、2021年に秋田市文化創造館として現代アートが集まる場となった。秋田蘭画や日本画を多く所蔵する市立千秋美術館(アトリオン内)は、来年7月のリニューアルを目指して改修が進む。開館1年となったあきた芸術劇場ミルハスを含め、市が「芸術文化ゾーン」として掲げたまちなかの形は、整いつつある。

 移転10年を迎えた県美は、次の10年をどう見据えるのか。渋谷重弘館長(77)は、文化創造館、千秋美術館、県美の美術関連施設3館が連携し、相乗効果が高まることを期待する。集客に結び付く企画展は必要としながらも、「多様な価値観やアートを県民に伝えるのが美術館の役割。役割が違うからこそできるのではないか」。今後の連携の一例として、共通のテーマの下でそれぞれ作品を展示し、来館者が周遊するといった形を提案する。

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