小中の不登校、最多29万9千人 22年度、いじめ認知件数も

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文部科学省
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 全国の国公私立学校のいじめ認知件数や不登校の人数を調べる2022年度の文部科学省の問題行動・不登校調査の概要が3日、関係者への取材で分かった。小中学校で30日以上欠席した不登校の児童生徒は29万9048人で、21年度から22・1%(5万4108人)増え過去最多を更新した。小中高校などで認知されたいじめは10・8%(6万6597件)増の68万1948件でこちらも最多だった。文科省が近く発表する見通し。

 不登校への理解が広がり、無理して学校に行く必要がないとの考えの保護者が増えたことに加え、新型コロナ禍で子どもの生活リズムが乱れやすい状況が続いたことが増加の要因とみられる。

 不登校の小学生は10万5112人で全小学生の1・7%、中学生は19万3936人で全中学生の6・0%を占めた。不登校の小中学生のうち、38・2%に当たる11万4217人は学校内外で専門家らの相談や支援を受けられていなかった。義務教育ではない高校は6万575人で1万人近く増加した。

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