地方点描：秋の百宅［本荘支局］
かつて水をたたえていた田んぼや、名産のソバ畑は、大人の背丈を超えるほど高く伸びたススキが覆う。移転立ち退き対象となった住宅はコンクリートの土台だけが残る。家人が植えたのだろうか、ピンクや紫、白の花を…
鳥海ダム
「鳥海ダム」に関するニュース一覧です。
由利本荘市議会、補正予算案を可決 ＴＤＫ野球部に激励金
秋田県由利本荘市議会は２２日、追加提案分を含む２３年度一般会計補正予算案、２２年度各会計決算認定案、鳥海ダム建設用地の土地売却処分案、地域貢献基金条例の制定案、意見書案２件など３２件を可決、認定した…
鳥海ダム事業費大幅増「やむを得ない」 知事、縮減も求める
秋田県は２１日、由利本荘市で建設が進む鳥海ダムの整備に対する知事意見関連議案を６月議会に追加提案した。国土交通省が先月、鳥海ダムの総事業費が当初計画を上回る見通しになったと発表したことを受けた対応。…
ダム湖に沈む百宅集落の暮らしや風景知って 由利本荘市で写真展
秋田県由利本荘市前郷の写真愛好家・三浦繁忠さん（８７）が、鳥海ダムの建設により湖底に沈む同市鳥海町の百宅（ももやけ）集落を撮影した写真の展示会が、同市岩城下蛇田の亀田城佐藤八十八美術館で開かれている…
鳥海ダム工期４年延期 元住民「１年でも早く完成を」、地元業者は波及効果期待
秋田県由利本荘市鳥海町で建設が進む鳥海ダムの完成が、予定より４年遅れて２０３２年度となる見通しとなった。事業費は資材価格や人件費の高騰で８９０億円増の１９９０億円に膨らむ。ダム建設に伴って転居した住…
鳥海ダムの事業費８９０億円増、計画の１・８倍に 物価高騰、働き方改革で工期は…
国土交通省鳥海ダム工事事務所は２９日、秋田県由利本荘市で建設を進める鳥海ダムの総事業費が当初計画の１１００億円から８９０億円増え、１９９０億円になるとの見通しを明らかにした。資材価格や人件費の高騰が…
鳥海ダム整備、仮排水トンネル完成 「転流」祝い式典
秋田県由利本荘市鳥海町百宅（ももやけ）地区で国が整備を進める鳥海ダムで、２０２０年度から実施していた仮排水トンネルの工事が終了し、１８日にトンネル内への水の引き込みが始まった。ダムの本体工事に向けた…
さよなら百宅（８）私の思い 寂しさと喜び交錯
「古里を離れるのは寂しい」「雪が多くて大変だった。やっと出られる」―。百宅（ももやけ）の住民たちはさまざまな思いを抱えながら、ダム建設事業に伴う古里からの退去を受け入れた。これまでの喜びや苦労、今思…
さよなら百宅（７）伝承 歴史や文化、改めて注目
消えゆく集落の姿を後世に受け継ごうと、百宅（ももやけ）地区では官民がさまざまな活動を展開している。弘法大師（空海）の来訪、平家の落人の隠れ里といった伝説、番楽やマタギ…。その土地ならではの歴史や文化…
さよなら百宅（６）信念 地域のため「ダム必要」
鳥海ダムの本体工事を数年後に控え、百宅（ももやけ）地区には建設業者の現場事務所ができ、大型車両が頻繁に行き交う。周辺の山林では、付け替え道路の建設が進む。
さよなら百宅（４）マタギ 山の全て、獲物から学ぶ
鳥海山麓にある百宅（ももやけ）はマタギの村として知られた。１００戸に満たない集落に三つの狩猟組織（組）が存在。山の神への信仰に基づく独特の習俗を受け継いできたが、戦後は衰退が進み、１５年ほど前に途絶…
さよなら百宅（３）伝統芸能 誇りの番楽、休止のまま
獅子頭がおはやしに合わせて躍動し、歯打ちの音を響かせる。由利本荘市鳥海地域に伝わる国重要無形民俗文化財「本海獅子舞番楽」は、そのダイナミックな動きから、獅子舞ではなく「獅子振り」とも呼ばれる。
さよなら百宅（１）移転 古里の景色、心の中に
由利本荘市鳥海町の百宅（ももやけ）地区で、２０２８年度完成予定の鳥海ダム建設に伴い、家屋の解体が進んでいる。ダム湖に水没する古里を離れる住民の思いを聞きながら、消えゆく集落の最後の姿を追う。