文化・芸能

「文化・芸能」に関するニュース一覧です。

遠い風近い風[畑澤聖悟]けやはす演劇部

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 11月1日夕刻、特急つがる6号で秋田駅に着いた。県民・市民参加型ミュージカル「欅(けやき)の記憶・蓮(はす)のトキメキ」、あの伝説の舞台から9カ月。久しぶりの秋田である。「欅―」プロデューサーであっ…

舞羽優「時空往還―未来故郷のルナ―」(8) 第40回さきがけ文学賞選奨作

 ルナは眠たそうな目を夜空に向けている。私が何も言わないので、所在無げな様子だった。

ヘミングウェイが描いた戦争の内奥(中尾信一) 暴力は時に「宿命」として

 第1次世界大戦を舞台としたアーネスト・ヘミングウェイの小説『武器よさらば』(1929年)は、イタリア軍所属のアメリカ人フレデリック・ヘンリーと、戦場での負傷で入院した彼を担当するイギリス人看護師キャ…

秋田県出身の若手演奏家3人、初の「フレッシュコンサート」 アトリオンで9日

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 秋田県出身の若く才能ある演奏家が出演する「第1回フレッシュコンサート」が9日、秋田市のアトリオン音楽ホールで開かれる。急激に少子化が進む中、本県音楽界の担い手育成につなげようと、県内の演奏家らでつく…

舞羽優「時空往還―未来故郷のルナ―」(7) 第40回さきがけ文学賞選奨作

 ここはルナのいる世界なのに、生まれ育った郷里にいるような感覚だった。アマミが敵ではないと感じた理由はこれなのだ、と私は思った。

舞羽優「時空往還―未来故郷のルナ―」(6) 第40回さきがけ文学賞選奨作

 トンネルを出たのは夜明けも間近い頃だった。

舞羽優「時空往還―未来故郷のルナ―」(5) 第40回さきがけ文学賞選奨作

 私が動作を終えると、大きく頷き、ニコリと笑ってまた頷いた。

舞羽優「時空往還―未来故郷のルナ―」(4) 第40回さきがけ文学賞選奨作

 不思議なことに、事は寝入ってから起こるのに、寝間着姿で異世界に放り込まれたことは一度もなかった。洋服も着ているし靴も履いているのだ。なのに、手ぶらだった。ならばリュックに必要なものを詰め込んで、背負…

舞羽優「時空往還―未来故郷のルナ―」(3) 第40回さきがけ文学賞選奨作

 友人の遠山が謎に包まれてしまい、アマミというどこか不思議な人物まで出現した今、ここは単なる夢の世界ではなくなっている。必要なのは味方だった。何が起こるかわからない状況の中で、敵をつくってはならなかっ…

優雅で迫力ある演奏披露 ミルハスで秋田県芸能フェス

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 「秋田県芸能フェスティバル2023」が26日、秋田市のあきた芸術劇場ミルハスで開かれた。県内各地の19団体から343人が出場し、舞踊や演奏、歌など多彩なステージを披露した。県芸術文化協会(寺田美恵子…

舞羽優「時空往還―未来故郷のルナ―」(2) 第40回さきがけ文学賞選奨作

 この旧友の名は遠山といった。高校の頃は目立つ存在でもなく、私同様、印象が薄かった。席が隣どうしだったことから話をするようになり、ともに励まし合いながら受験地獄を乗りきった。

書道部員の力作並ぶ、秋田県高校総合美術展 アトリオン、あすまで

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 第56回秋田県高校総合美術展の書道部門が、秋田市中通のアトリオンで開かれている。県高校総合文化祭(県高校文化連盟主催)の一環で、県内24校の書道部員の力作が並ぶ。27日まで。入場無料。

舞羽優「時空往還―未来故郷のルナ―」(1) 第40回さきがけ文学賞選奨作

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旧大潟村入植予定者用農家住宅、村初の登録有形文化財に

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 文化審議会は24日、旧大潟村入植予定者観覧用農家住宅を含む建造物290件を登録有形文化財とするよう、盛山正仁文部科学相に答申した。近く答申通り告示される見通し。大潟村では1964年の開村以来、建造物…

「内裏は、五節の時期がなんだかほんと、いつも会っている人でさえ特別な感じがし…

清少納言は、最果さんが「百人一首」の歌人の中で、友のように惹かれた人だと言います。「枕草子」現代語訳、第15回は「八十七段」。

ローカルメディア列島リレー(47)田尻久子(橙書店店主)

全国のローカルメディアの旗手が、どんなふうに、独自の発信の場を作っているのかを綴るコーナーです。紙もウェブも、ラジオもアートプロジェクトも、料理だって「ローカルメディア」に? 日々の取り組み、アイデア…

猪村勢司「不忍池」(20) 第40回さきがけ文学賞入選作

 紛れもなく、この数ヶ月の自堕落な日々を送ってしまった己に対する戒めであった。

「ウゴイルカ」新属新種と判明 羽後町の資料館、頭蓋骨化石を特別展示

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 秋田県羽後町で発見され、今年2月に新属新種と判明したイルカの頭蓋骨の化石が、町歴史民俗資料館で特別展示されている=写真。来年1月14日まで。

「秋田の澄んだ空気をイメージ」 ピアニスト小山実稚恵、ミルハスで来月リサイタ…

 日本を代表するピアニスト小山実稚恵(みちえ)のリサイタルが12月20日、秋田市のあきた芸術劇場ミルハス大ホールで開かれる。今回は「12月の秋田の澄んだ空気をイメージした」という選曲。しっとりと、雄大…

猪村勢司「不忍池」(19) 第40回さきがけ文学賞入選作

「つかぬことを伺うが大助殿、その武助と理無(わりな)い仲(なか)になった寡婦というのは、見目麗しい女子であったか」