
2次医療圏、医師や設備の集中図る 疾病別に柔軟対応を あきた医療はいま(7)
2次医療圏は、がんや糖尿病など一般的な入院治療を完結できる区域だ。医療法に基づき、都道府県が6年ごとにつくる医療計画で設定する。
秋田県内で高齢化と人口減少が急速に進む中、医療提供体制の在り方が変わろうとしている。一般的な入院治療を完結できる「2次医療圏」が来年度、現行の八つから三つに再編される。患者の減少や医師不足などにより、現状の体制維持が難しくなっているためだ。本県医療の今とこれからを追った。7回続き。
2次医療圏は、がんや糖尿病など一般的な入院治療を完結できる区域だ。医療法に基づき、都道府県が6年ごとにつくる医療計画で設定する。
秋田内陸線が近くを走る秋田県仙北市田沢湖ののどかな田園地帯。9月上旬、市立西明寺診療所長の市川晋一医師(72)が、看護師と共に80代女性の自宅を訪れた。
「血圧は少し高いですが、大丈夫ですよ。あれ、腕が腫れていますね。押すと痛いですか」「うーん、いくらか痛いな」「ちょっと目立ちますね…」