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「新聞、人と地域つなぐ」 岩手での全国大会閉幕

NIE全国大会の公開授業で、新聞記事について話し合う中学生=27日、岩手県大槌町

 「新聞と歩む 復興、未来へ」をスローガンに盛岡市と岩手県大槌町で開かれていた第23回NIE全国大会は27日、新聞を使った防災教育の授業や実践報告を公開し、2日間の日程を終えた。主催者側は閉会式で「新聞には人と人、人と地域、地域と全国や世界をつなぐ役割がある」と講評した。来年の大会は宇都宮市で開く予定。

 盛岡市立本宮小の6年生の公開授業では、災害を伝える新聞記事から自分たちでできる防災の取り組みを考えた。あるグループは2016年に岩手県を襲った台風10号の記事を取り上げ、高齢者や障害者など災害弱者を守る対策として「情報を早めに把握する」「地域の人と交流し、一緒に避難訓練する」といった意見を出し合っていた。

 大槌町の義務教育学校、大槌学園でも公開授業を実施。小学6年の児童は、町の復興に関わる人々を紹介した記事から、その人たちの共通点を探し出す課題に取り組み「今できることで大槌を元気にしている」「つらい思いをしたけど前向きで笑顔」と声が上がった。

 大槌学園の公開授業を見た八幡平小学校(鹿角市)の近藤智弥教頭は「被災地の子どもたちでなければできない授業であり、日頃から子どもたちに寄り添っている先生だからこそできる授業だと感じた」と話した。

 大会実行委員長を務めた望月善次岩手大名誉教授は「公開授業を通じて子どもたちは成長した。この経験を今後に生かすことに意味がある」と締めくくった。

(2018/07/28 秋田魁新報掲載)