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「新聞、会話のきっかけに」 横手、高校での取り組み紹介

他校とのスクラップ交換についての発表などを行ったNIE学習会

 授業などでの新聞の活用法を学ぶ「NIE学習会」が22日、横手市のかまくら館で開かれた。県内の小中学校や高校の教員ら13人が参加。横手高校定時制の松江正彦教諭が、新聞を使って社会や他者との関わりについて学ぶ「進路スクラップ」の取り組みなどを紹介した。

 「進路スクラップ」は、生徒が新聞から気になる記事を切り抜き、プリントに貼り付けて考えを書き留めるファイル。横手高定時制で松江教諭や当時の同僚が2012年度に始めた。きっかけは、人との関わり方や距離の取り方に悩む生徒たちの姿だった。

 「新聞には多様な情報や人間関係が載っている。新聞を社会や人との関わりを知る入り口にし、他者とのコミュニケーションを重ねるきっかけにしてもらえればと考えた」と松江教諭は話した。

 7年目を迎えた進路スクラップの成果について、松江教諭は定時制の卒業生の言葉を紹介。「『社会に出ると目上の人と接することが多く、何を話せばいいのか困ることもある。そんなとき、新聞を読んでいることが会話のきっかけになった』という声があった」と手応えを語った。

 昨年度からは、かつての同僚とのつながりを生かして他校の生徒と「進路スクラップ」のファイルを交換、互いに意見を書き合う活動を進めている。参加者からは「とても良い取り組み」「中学校と高校など、枠を超えたスクラップ交換もできるかもしれない」などの意見が出た。

 また、この日は、岩手県大槌町などで7月に行われた「NIE全国大会」に参加した八郎潟中学校の伊藤暢教頭が被災地での公開授業について報告した。

(2018/09/23 秋田魁新報掲載)