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金農対近江、地元紙2紙読み比べ 県内教員が模擬授業

夏の甲子園・近江―金足農戦を報じた地元紙2紙を読み比べたNIE研究会

 学校の授業などに新聞を活用する「NIE」について理解を深める「2018年度県NIE研究会」が13日、秋田市の秋田魁新報社で開かれた。県内の小中学校、高校の教員、大学生ら約40人が参加。新聞記事を使った模擬授業などを通して新聞活用の方法を探った。

 県内の教育関係者や新聞社、通信社でつくる県NIE推進協議会の主催。

 初めに協議会の阿部昇会長(秋田大大学院教育学研究科教授)が「新しい学習指導要領では、新聞の役割がより大きくなっている。新聞は学習材の宝庫。子どもたちが主体的に関わりを持てるように指導していくことが求められる」とあいさつした。

 研究会のテーマは「『見方・考え方』を生かし『深い学び』を実現するNIE」。秋田大教育文化学部付属小学校の熊谷尚(たかし)主幹教諭が参加者を児童役として授業を行った。教材には、夏の甲子園で活躍した金足農業高校が「2ランスクイズ」で劇的勝利を収めた近江高(滋賀県)との準々決勝を報じた8月19日付の記事を使用。勝者となった金足農側の地元紙と、敗者となった近江側の地元紙の「写真」「見出し」「記事」を、4人一組となって比較した。参加者は、書き手が読み手を意識して情報を取捨選択しているため、同じ試合の結果を伝える記事でも違いが出ることなどを学んだ。

 続いて、十文字中学校(横手市)の学校司書・高田幸子さんが市内各校のNIE活動について発表。切り抜いた記事に子どもや先生がコメントを書き込み、廊下や階段、保健室などに掲示している様子を写真を交えながら紹介した。

 参加した天王南中学校の関根ひとみ教諭は「記事によって書き手のさまざまな思いがあることを、NIEの実践を通して生徒たちにも知らせたいと思った。新聞は今の社会や地域を知ることができる学習材。授業でも新聞を活用していきたい」と話した。

 研究会の詳細は21日付「さきがけこども新聞」に掲載予定。

(2018/10/14 秋田魁新報掲載)