第37回さきがけ文学賞
第37回さきがけ文学賞の最高賞となる入選は、東日本大震災を経験した少年の成長を描いた北原岳(がく)さん(45)=本名・柳井貴士(たかし)、名古屋市、大学講師=の「ヒカリ指す」と、泥棒と少女の交流をテーマにした荒川眞人(まひと)さん(65)=本名・荒川眞(まこと)、三重県四日市市=の「賽銭(さいせん)泥棒」に決まった。入賞作が2編とも入選となるのは史上初。入選に次ぐ選奨の該当作はなかった。直木賞作家の西木正明さん(仙北市出身)、作家・文芸評論家の高橋千劔破(ちはや)さん(埼玉県出身)、作家の諸田玲子さん(静岡県出身)の3人が、東京・銀座で最終選考に残った5編を審査した。
- 入選
- 正賞・ブロンズ像 副賞・50万円、ANA国内線任意1路線往復ペア航空券
北原岳さん「ヒカリ指す」
大学講師 45歳 名古屋市
- 入選
- 正賞・ブロンズ像 副賞・50万円、ANA国内線任意1路線往復ペア航空券
荒川眞人「賽銭泥棒」
無職 65歳 三重県四日市市
- [入選]北原岳さん「ヒカリ指す」 人のつながり、温かく2020年11月3日
- [入選]荒川眞人「賽銭泥棒」 宿場町舞台の人情話2020年11月3日
- 選考経過2020年11月3日
- 講評と最終候補作品2020年11月3日