つながる力 社会減と向き合う

 地方の人口減の理由の一つは都市部への人の転出にある。入ってきた人より、出て行った人の数が多い現象は「社会減」といわれ、秋田県では毎年4千人に上る。戦後一貫して続く社会減は、人材を供給する地方と人をのみ込む都市の構図を物語っている。だが、古里を離れた人たちと故郷の人、企業、行政などがもっとつながりを強めれば、新たな展望も見えてくる。

第3部・企業進出の舞台裏

 若者の県外転出が続く秋田県。長年、働く場がないと言われ続けてきたが、近年は県外からの企業進出の動きも目立つ。その中には、県外に出た出身者が古里に寄せる思いが導いた例もあった。連載「つながる力~社会減と向き合う」の第3部は、企業進出の舞台裏にスポットを当てる。

首都圏県人会アンケート

 秋田魁新報社の首都圏県人会関係者アンケートで、県出身者らは古里ともっと関わるための課題として「移動・滞在費」や「時間的余裕」などを挙げた。さまざまな仕事を通じて専門知識やノウハウを培っていたり、首都圏で古里のPRを手伝いたかったりする県出身者らもいる。アンケートの記述や声を拾い、つながりを深めるヒントを探る。